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ここは私(みどペン)が、「育て辛っ!」と思う息子たちや、「クセ強っ!」と思う夫と、なんとか明るく楽しく穏やかに過ごすことを目指してあれこれやってみたり、やらなかったりする様子を、書いてみたり、書かなかったりするブログです。お時間とお気持ちの許す限りお楽しみください。
「音読」の宿題
次男の宿題に「音読」っていうのがあります。
なかなか面白いラインナップだなぁって感じです。
このおかげで直近で『朝のリレー』とかにも触れてて、谷川俊太郎さんの訃報とかが感慨深くなったりしてました。
いくつかある課題を毎日1つずつ、何周かしてるところなんですが…
最初は…というか、1周目は楽しんで読んでいた次男。
2周目以降…
「これ、この間も読んだじゃん。」
と^^;
いや、「これ見たことある」or「ない」の判断って結構脳科学的に?面白い話だった気がするけども…
「音読」の宿題の本質は…それじゃないと思うんだ…
なんとかなだめすかして2周目くらいが終わり…
3周目…
モチベの低下が甚だしい…
ほっとくと全く読まないで「読みました」のサインだけしようとするから、
「いや、それはない!」
と、
復唱する形でなんとか「音読」の宿題を実施してることにしてます…
(既に「音読」の主旨とは離れてるとは自覚してるけど…^^;)
そんな状況での
宮沢賢治のあの有名な『雨ニモマケズ』です。
私:雨ニモマケズ
次男:雨ニモマケズ
私:風ニモマケズ
次男:風ニモマケズ
私:雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
次男:雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
私:丈夫ナカラダヲモチ
次男:丈夫ナカラダヲモチ
私:欲ハナク
次男:欲ハナク
私:決シテイカラズ
次男:決シテイカラズ
私:イツモシヅカニワラッテイル
次男:イツモシヅカニワラッテイル
私:一日ニ玄米四合ト
次男:一日ニ玄米四合ト
私:味噌ト少シノ野菜ヲタベ
次男:味噌ト少シノ野菜ヲタベ
私:アラユルコトヲ
次男:アラユルコトヲ
私:ジブンヲカンジョウニ入レズニ
次男:ジブンヲカンジョウニ入レズニ
私:ヨクミキキシワカリ
次男:ヨクミキキシワカリ
私:ソシテワスレズ
次男:ソシテワスレズ
私:野原ノ松ノ林ノ影ノ
次男:野原ノ松ノ林ノ影ノ
私:小サナ萓ブキノ小屋ニイテ
次男:小サナ萓ブキノ小屋ニイテ
私:東ニ病気ノコドモアレバ
次男:東ニ病気ノコドモアレバ
私:行ッテ看病シテヤリ
次男:行ッテ看病シテヤリ
私:西ニツカレタ母アレバ
次男:西ニツカレタ母アレバ
私:行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
次男:行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
私:南ニ死ニサウナ人アレバ
次男:南ニ死ニサウナ人アレバ
私:行ッテコハガラナクテモイイトイヒ
次男:行ッテコハガラナクテモイイトイヒ
私:北ニケンクヮヤソショウガアレバ
次男:北ニケンクヮヤソショウガアレバ
私:ツマラナイカラヤメロトイヒ
次男:ツマラナイカラヤメロトイヒ
私:ヒド(デ)リノトキハナミダヲナガシ
次男:ヒド(デ)リノトキハナミダヲナガシ
私:サムサノナツハオロオロアルキ
次男:はぁ???寒さの夏?????(ありえん!!!)
私:いやいやいやいや、昔は…今より寒い…っていうか、冷夏ってのがあってだな…^^;
まぁ、気持ちはわかるけど、とりあえず最後まで続けよ^^;
次男:サムサノナツハオロオロアルキ…
私:ミンナニデクノボートヨバレ
次男:ミンナニデクノボートヨバレ
私:ホメラレモセズ
次男:ホメラレモセズ
私:クニモサレズ
次男:クニモサレズ
私:サウイフモノニ
次男:サウイフモノニ
私:ワタシハナリタイ
次男:ワタシハなりたくない!!!
次男…この詩で引っかかった所は「寒さの夏」かぁ…と^^;
いやー、時代だな(?)^^;
びっくりしたw
最近の夏は確かにありえないほど暑いからな…
しかし東北の夏はたまにすごく寒い日があるんだよ。
「やませ」とか習ったろ?
この人岩手の人だし。
分かって?
(ああ、次男だけ八戸生活してないからなぁ…)
(ああ、「やませ」とか授業でやってた頃…学校行ってなかったかな…^^;)
この後、この詩に歌われている人物が「陰キャ」じゃん!(by 次男)という話が続いていきます^^;
(「イツモシヅカニワラッテイル」の辺りと思われる^^;)
次男:だいたい「玄米四合と野菜ちょっと」とかって無理だわ。
私:1日1人で4合は結構…あるような?ないような?
次男:いや、肉無いし。「少食な陰キャ」じゃん。隅っこで静かに笑っている感じ?
私:いや!陰キャは「南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテ「コハガラナクテモイイ」」なんて言わない!
ここ、すごいシーンじゃん?
強いよ!この言葉!
なかなか言えたもんじゃない。
私はこの詩でここが一番好きだ!!
...
...
...
正直ここまでこの詩で盛り上がると思わなかった^^;
なんか、昔は結構国語で有名な文章を暗記するブームがあったはず。
多分、この次男の課題も昔なら全部覚える対象のやつだと思う。
(あ、今もそうかもしれないけど^^;我が家の範囲では今のところそういうことにはなっていない^^;)
こういう「暗記しろ」対象の文章って
「昔の偉い人が書いたすごい文だからとりあえず覚えろ」
的な空気が…なかっただろうか?
個人的な記憶では、自分とは別の保育園の出身者たちが丸暗記してた…というかさせられてたのにびっくりしたことがあったんだよな^^;
私の場合は小学校高学年か、中学のときだったと思うけど、
覚えたよね。
私も。
一応。
なんだかありがたいものとして。
ただ、この詩…実は私も
「そういうものにはなりたくない…っていうか、なれない。無理~!」
って、子供の頃から今までもずっと思ってる側なんだよね…^^;
だから心理的には結構覚えるのが辛かった^^;
なんでだろー
『枕草子』とか『平家物語』とかの冒頭は結構好きで今でも全然いけるのに…
あ、ぼやけてきた。
何が言いたいかと言うと、
「偏見のない『雨ニモマケズ』の鑑賞も楽しいなぁ」
かな?
や、自分の子が…というか、自分も含めて教養が乏しいことを盛大に誤魔化そうとしてるだけかもだけど^^;
なかなかこのノリ…というか、事前知識で『雨ニモマケズ』に向き合う人を見る機会…なくない?
みたいな。
次男に「宮沢賢治」ワールドが伝わってなかったわ…
ぶっちゃけて言うと、次男、こういうお堅い?テーマにほぼほぼ興味ないらしく…TT
この間、歴史のテストのデキがいまいちだったのをさりげなく指摘したら
「いや、だって、歴史とか、人、たくさん出て来すぎでしょ!誰が何した…って…もう!そんなん知らんよ!」
という自論を展開してたからねぇ…
そりゃ、世の中渡りづらい界隈に所属しちゃうって話よ…
ああ、今ふと思い浮かんだのは
次男、そこそこ不登校期間が長くて、結構小学校で学んでいるであろうことがちょこちょこ欠けてる気がする^^;
不登校当時の次男に
「親としては義務教育の内容は次男の中にインプットして欲しいとは思ってるよ」
「世代としてとか、国民としてとか?共通の知識とかあったほうがいいって!」
って結構言ってたな。
「分かってるって」
ってすぐに返されるんだけどさ^^;
(次男が)「分かってる」ってっていうのも分かってるんだけどさ^^;
言っちゃうんだよね^^;
私の気持ちとしては、
「今じゃなくてもいいけど、いつかは義務教育の内容ぐらいは習得してね」
がより解像度が高いかな~?
だから不登校の当時は(勉強面で)「みんなに遅れないように」とか「追いつかなきゃ」はあんまりなかったんだけど^^;
(…というか、そういうことまで心配するレベルになかった…もっと基本的な部分で手一杯!という肌感だったと思うんけど^^;)
みんな大体昔の人の功績ををすごいなーと思って、文章や名前を覚えたりして敬意を表したりする…雰囲気?…あると思ってるんだけど…
それって大体学校でみんなと一緒に勉強したりすることによって感じたりすると思ってるんだけど…
(先人に学べ!的な?古典や歴史の授業の初回でお馴染み…的な?)
こうしてたまに次男の中に「集団の中にいなかった」部分が見えると…
…
…
…
まぁ、良し悪しだよね…
としか言えない^^;
既存の価値観とか、周りの空気に流されない感じは…そりゃ面白いし、得難いとも思うんだけど…
漠然と
「こりゃ、大変だ~」
も見えちゃうわけで…^^;
いやー、しかし、親としては…
多様性がいい感じで認められる未来を待ちつつ、
目のついた部分から補完していくしかないっしょ!
なので、この後さらに
宮沢賢治がいかに素敵か(完全に私目線)
を説いておきました。
ママは『銀河鉄道の夜』がやっぱり一番好きだけど、
電信柱が歩くって話も好きだ!
だって電信柱が歩くんだよ!!
すごくない?
その発想!
ドッテテドッテテ ドッテテド
よ!
他にも、擬人化がすごいんだから!
石だって喋るんだよ!
信号機が恋だってするんだから!
あの時代(明治?)にあの場所で、あの発想!!
ああ、もう!
たぶんとっつきがいいから『注文の多い料理店』くらいは読みなさい。
と…
いつか本気で「こんな親は嫌だ」と言われませんように…
そういえば、初代のキャンピングカーで夫と初めて出かけた長めの車旅は、
私リクエストの宮沢賢治縁の地を巡るやつだったんだよ。
懐かしい。
あのとき山猫軒でもっと浮かれたメニューを頼めばよかったと密かに後悔している私がいることをここに記録しておこうっとw
多分その時まだ結婚してなくってw
あの時の夫(まだ彼氏ってことになるけど)に遠慮したんだよ。私ww
収集つかなくなってきた^^;
以上。
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